パソコンのCPUといえば「インテル」が有名ですが、
【AMD】という会社もCPUを作っています。
インテルの独壇場であったCPU市場に風穴を開けたのが、1969年創業のAMD社のCPU【Ryzenシリーズ】です。
AMDは、過去からもインテルに対抗したCPUを発売していましたが、今一歩インテルに届かない状態でした。
しかし、2017年に発売された【Ryzenシリーズ】が高性能かつ低価格で、ゲーマーやパソコン自作者の間で人気が広がり、2019年夏に発売の【Ryzen3000シリーズ】では、Intelから【Ryzen】のCPUに乗り換える人が続出しています。
2020年秋には【Ryzen5000シリーズ】のうち、中位~上位グレードのCPU(Ryzen9 5950X、Ryzen9 5900X、Ryzen7 3800X、Ryzen5 3600X)が発売されましたが、2021年1月現在、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、日本市場ではほとんど出回っていません。また、販売していても結構な高値状態となっています。
インテルの「第9世代~第10世代のCore i7、Core i9」は高負荷がかかるとCPUが爆熱(高熱を発し、処理速度が遅くなる)となり、CPUの冷却装置(CPUクーラー)もより高価なもの(簡易水冷を含む水冷式など)を使用する必要があるため、トータルコストはRyzenよりも2~5万円、ランニングコストを含めると5~10万円ぐらい高くなます。
Ryzen7 5800Xも爆熱との口コミがありますが、それ以外のCPUは一般的な使用状態(3Dゲームなど)であれば「空冷」で対応できます。(上位のRyzen9は意外と発熱が抑えられています。)
これらをうけて、近年はゲーミングPCメーカーやPCパーツ販売会社もこぞって【AMD Ryzen CPU】を使用したPCを販売するようになっており、価格.comのCPU人気売れ筋ランキングでも【Ryzen CPU】がインテルCPUよりも沢山ランクインしている状況です。
現在の自作PC界隈では「インテル入ってる」をもじって、
「インテル焦ってる」「インテル終わってる」
などと揶揄されています。
また、新発売のPS5やXbox Series Xにも使われているCPUも、【AMD Ryzen CPU】です。
時代はIntelからAMDのRyzenに!